大学研究室紹介

「水・廃棄物政策」(早川哲夫教授)

麻布大学環境保健学部環境政策学科 環境行政研究室

研究内容

  • テーマ:
  • 水・廃棄物政策
  • 概要:
  • 環境問題はきわめて多種多様で、さらに環境ホルモンなど新しい問題も次々に指摘されています。これらの問題を解決していくためには技術的な対処も大切ですが、根本的な解決には法律や経済など社会科学的な手法と技術を組み合わせて、社会全体を環境保全型に変えていくことが必要です。このような形で、社会を変えていく方策を提案するのが環境政策。環境政策学科では、対象を企業の環境対策と地方自治体の環境政策の2つの領域に絞って教育・研究を展開。環境状態の把握法や改善法など、いわゆる環境科学の基本知識を持った事務系総合職・行政職として活躍できる人材を育成します。
    環境行政研究室では、以下のような研究課題で研究を行っています。
    (水関係)
    1. 貯水槽水道の管理レベル向上策(ランキング(格付け)等、非規制的手法の研究)
    2. 水資源管理政策─既存施設の維持管理
    3. 水質基準策定等水政策の国際比較
    4. 老朽化水道施設の更新
    (廃棄物関係) 廃棄物処理の責任主体に関する研究
    5. 一般廃棄物の最適処理システムに関する研究
  • キーワード:
  • 貯水槽水道, 水資源管理, 水質基準, 廃棄物処理
  • 学部体系:
  • 人文社会科学系(法学・政治学系), 理工学系(土木建築学系)
  • 研究分野:
  • ごみ・リサイクル(3R関連, LCA・環境マネジメント関連等, 廃棄物処理関連, その他廃棄物・リサイクル関連)、水・土壌環境(排水処理・対策関連, 土壌・地下水汚染対策関連, その他水・土壌関連)

    ゼミ風景。関連文献を共同で読んでいます。

    調布・三鷹リサイクル施設見学。定期的に施設見学を行っています。

    貯水槽の実態を調査。実務担当者とともに実施しています。

    研究室概要

  • 大学・研究室名:
  • 麻布大学環境保健学部環境政策学科 環境行政研究室
  • 研究室の特色・PR:
  • 多くの問題を抱える水や廃棄物の問題を、どのように解決していったらよいかを研究しています。特に国民のニーズに行政がどのように応えていくか、現実解決型の政策について研究しています。また、国や地方公共団体の職員と共同で調査を実施し、交流を深めています。就職先は、公共団体、環境関連企業、マスコミ(TVアナウンサー)、金融機関等。
  • 先生のプロフィール:
  • 氏名:
    早川哲夫
    出身大学:
    京都大学工学部
    出身大学院:
    京都大学工学研究科ロンドン大学インペリアルカレッジ
    卒業研究のテーマと概要:
    学部:都市水文学
    大学院:都市排水処理システムの最適化、水政策の国際比較研究
    職歴など:
    厚生省、環境省、世界保健機関(WHO)、麻布大学
  • 所属学生の人数:
  • 11~20人程度
  • ゼミの恒例行事(旅行・実習・調査など):
  • 1泊2日程度
    年 0回
    2泊~1週間未満
    年 0回
    1週間~1か月以内
    年 0回
    1か月以上
    年 0回
    主な行先: 廃棄物処理(焼却、埋立)施設、水道施設(ダム、浄水場)、建築物内貯水槽など、日帰り中心の調査や施設見学
  • 研究室連絡先:
  • 神奈川県相模原市淵野辺1-17-71

    ゼミ生の08年廃棄物学会発表資料『ごみ処理の担い手は誰か』

    研究室メンバーからのメッセージ

    Aさん
    私たちの研究室では主にごみ政策や、水政策について学んでいます(施設見学も参加できます)。卒業論文は個々人ですが、作る過程においてはみんなで意見を出し合いながら和やかな雰囲気の中で行っています。

    Bさん
    私は、この研究室でたくさんのことを学んでいます。
    それは幅広い知識の持ち主の早川先生の側で勉強しているからだと思います。
    また研究室生と卒論を共有し・高め合い環境にあるからでしょう。

    Cさん
    行政側の視点で主に廃棄物や水道の問題について学んでいます。
    実際に仕事に携わっている方と交流できるので、行政の仕事に興味がある人にはお勧めです。
    ちなみに先生がコレクターなので、珍しいものや古い書籍が好きな人も楽しめる研究室だと思います。

    先生からのメッセージ

    環境問題の解決のためには、文系・理系の知識を総合して対処しなければなりません。そのため、高校時代には、まんべんなく、知識を身につけてほしいと思います。
    大学に入ってから、より専門的な分野に進むための基礎をしっかり学んでください。

    (2009年1月現在)