大学研究室紹介

「世界における日本の自然─その成立要因と特徴」(藤田 均教授)

青森大学大学院 環境科学研究科 研究科長室(藤田研究室)

研究内容

  • テーマ:
  • 世界における日本の自然─その成立要因と特徴
  • 概要:
  • 現在研究室には次の3つのテーマがあります。
    1)大学院における自然学校のプロの指導者養成
     国や地方公共団体によって、様々な自然学校の施設が建設されていますが、自然環境教育を行う指導者がほとんどいません。私たちは、国、県の行政機関、民間の指導者養成機関と一緒になって、大学院としてプロの指導者を養成しています。その特徴は、大学院修士課程の2年間という比較的長期間の養成であることと、自然科学に基礎をおいた、自然環境教育の指導者養成であることの2点です。
    2)総合的な学習の時間に対応した自然とのふれあいカリキュラム作り
     地元の小学校、幼稚園で、担任教諭と共同で、総合的な学習の時間におけるカリキュラムの開発を行っています。
    3)行政に就職し、又は教職につくための学習指導
     私は、1999年の4月まで、環境庁(現環境省)で自然を相手に、国立公園の美しい自然や野生生物を次世代に残そうという仕事を行っていました。環境省のレンジャーの後継者を育てたいという思いから、当大学院で環境法政策論等を教えています。また、ゼミ生の中には教諭を目指している院生がいます。総合的な学習の時間に野外体験活動を教えたり、自然環境教育を教えていくのは、2001年度の教育法の改正でこれからの大きな柱となりました。
  • キーワード:
  • 温量指数, 理科年表, 野生動物の管理, ワンダリング(自然探勝), インタープリテーション
  • 学部体系:
  • 人文社会科学系(教育学系), 農学・生命科学系(農学・生命科学系)
  • 研究分野:
  • 自然環境(その他自然環境関連)

    雪と親しむ(1) そり遊び

    雪と親しむ(2) かまくら遊び

    雪と親しむ(3) スノーシュー(かんじき)をはいてアニマルトラック

    研究室概要

  • 大学・研究室名:
  • 青森大学大学院 環境科学研究科 研究科長室(藤田研究室)
  • 研究室の特色・PR:
  • プロのインタープリター(自然活動、自然解説の指導者)の養成。就職先は、国立青年の家、自然学校など。また、エコツーリズムの関連会社です。養成しているインタープリターの特徴は、科学的に自然を観察して、他人から教わるのではなく、自分でその中に法則性を見出す力を持たせるような指導者です。
  • 先生のプロフィール:
  • 氏名:
    藤田 均
    出身大学:
    東京大学農学部
    卒業研究のテーマと概要:
    学部:森を楽しむ阻害となる混雑度
    職歴など:
    国家公務員採用上級(甲種)(造園)合格
    1971年〜1999年4月 環境庁自然保護局、国立公害研究所(1980年11月〜84年3月)
    1999年4月 青森大学大学院環境科学研究科 環境教育学専攻主任教授
    2003年4月 青森大学大学院環境科学研究科 研究科長
  • 所属学生の人数:
  • 5人程度
  • ゼミの恒例行事(旅行・実習・調査など):
  • 1泊2日程度
    年 8回
    2泊~1週間未満
    年 0回
    1週間~1か月以内
    年 0回
    1か月以上
    年 0回
  • 研究室連絡先:
  • 青森県青森市幸畑2-3-1

    雪と親しむ(4) 川沿いのアニマルトラック探し

    雪と親しむ(5) 木の感触と温かさ

    先生からのメッセージ

    日本は世界の国々の中で一番数多くのタイプの森が国立公園制度に守られて残されている国です。ですが、その自然の持つ価値を伝える技術が未発達で、また、その素晴らしい価値を伝える人が不足していて、そのよさが埋もれています。そのためにはプロフェッショナルのインタープリター(自然と自然の利用者を結ぶ仲立ちとして、自然のメッセージを伝える人)を養成しなければならないと考えています。青森大学大学院は、このインタープリターを養成する数少ない大学院です。
    興味のある方は、ぜひ私のホームページを訪れてください。お願いします。

    (2009年1月現在)