大学研究室紹介

「地域大気汚染学 大気環境科学」(若松伸司教授)

愛媛大学農学部大気環境科学研究室

研究内容

  • テーマ:
  • 地域大気汚染学 大気環境科学
  • 概要:
  • 大気環境(大気質、気象要素)の動態を観測やデータ解析から把握し、メカニズムを探っていきます。
    また、観測により得られた結果を基に、大気環境の保全、改善に関する検討を進めていきます。
    研究テーマには、
    ・大気環境のモニタリングと解析(地域大気汚染と広域大気汚染の関連性の把握などに関する研究)
    ・大気汚染生成機構の解明(データ解析、モデリング、フィールド観測などによる現象解明研究)
    ・大気汚染の気象学的研究(大気境界層の気象と大気汚染の関連性把握に関する研究)
    などがあり、中四国地域における大気汚染トレンド解析研究、大気粒子状物質の新計測システムの適用に関する研究、黄砂等に由来する大気汚染物質の長距離輸送に関する研究、松山市における局地気象・微気象観測研究、大洲市山林における森林気象の研究などを行っています。
  • キーワード:
  • 大気汚染モニタリング, 光化学オゾン, 越境大気汚染, PM2.5, 黄砂, 大気汚染モデル
  • 学部体系:
  • 理工学系(応用物理学系, 応用化学系), 農学・生命科学系(農学・生命科学系)
  • 研究分野:
  • 地球環境(その他地球環境関連)、大気環境(排ガス処理・対策関連, その他大気関連)

    愛媛大学農学部に設置された、大気汚染自動連続測定機器類

    愛媛県下にある大気測定局について、データ解析の基礎的情報を得るため、設備の状況(室内)や設置状況などの調査をおこないます。

    4回生は卒業論文にむけての中間まとめとして、また一年間の研究成果を整理する機会として、本研究室では毎年学会発表をおこないます。

    研究室概要

  • 大学・研究室名:
  • 愛媛大学農学部大気環境科学研究室
  • 研究室の特色・PR:
  •  現在の主な研究テーマは、中国大陸から飛来する黄砂や汚染物質、光化学スモッグに関わる地上付近のオゾンなどを取り上げ、地域分布や気象学的解析、データ解析などから高濃度発生のメカニズムや原因の解明をおこなっています。 研究室のセミナーでは、英文の教科書や気象予報士資格に関連するテキストを用いて、大気環境科学を学ぶ上で基礎となる気象の勉強を行います。 現在研究室で行ってる共同研究などは以下のようなものがあります・神奈川県丹沢研究 ブナ枯れと大気環境の関連解析研究(委託研究)---現地調査、航空機観測、モデル解析等・JCAPモデル(気象・大気汚染・発生源シミュレーション)の導入・NIES(国立環境研究所)との共同研究・中国・四国地域の自治体研究者+NIESとの共同研究・情報交換・中国清華大学との共同研究・メキシコ環境研究研修センターとの共同研究
  • 先生のプロフィール:
  • 氏名:
    若松伸司
    出身大学:
    1968年 北海道大学 工学部 衛生工学科卒業
    出身大学院:
    1970年 北海道大学 工学研究科修士課程修了 (衛生工学科・都市環境工学)
    卒業研究のテーマと概要:
    学部:風洞実験によるダウンドラフトの研究
    大学院:大気汚染濃度の統計的解析
    職歴など:
    1970 神奈川県公害センター
        (現:神奈川県環境科学センター)
    1976 北海道大学 工学部
    1979 国立公害研究所(現:国立環境研究所)
    2006 愛媛大学 農学部
  • 所属学生の人数:
  • 6~10人程度
  • ゼミの恒例行事(旅行・実習・調査など):
  • 1泊2日程度
    年 0回
    2泊~1週間未満
    年 1回
    1週間~1か月以内
    年 0回
    1か月以上
    年 0回
    主な行先: 学会発表

    2008年大気環境学会年会 ポスター発表

    神奈川県丹沢地域のブナ林衰退に関する大気汚染動態解明研究(受託研究)─現地調査の様子

    先生からのメッセージ

    研究室のゼミで利用する資料など
    ・教科書『Boundary Layer Meteorology』
     接地気象の構造について
    ・教科書『一般気象学』、『Atmospheric Science』
     一般気象学の勉強と問題演習(気象予報士受験にも対応)
    ・計算機:Linux/FORTRANの学習と実習
    ・卒業研究関係論文の読み合わせ

    (2009年1月現在)