北海道大学を中心とする研究グループは、「嫌気性アンモニア酸化(アナモックス)反応」に関与する細菌の培養や、同位体比の変化(同位体分別)の測定を試み、地球上の窒素循環プロセスの理解につながる知見を得たと発表した。アナモックス反応に関与する細菌はさまざまな水圏環境に生息しており、水処理技術の一部(排水の窒素除去)にも活用されている。しかし、増殖速度が遅いことから培養が容易ではなく、アナモックス反応時の同位体分別については淡水性細菌の報告例のみしかなかった。同研究グループは、既往研究の成果を踏まえ、膜分離型連続培養リアクターを用いた「海洋性アナモックス細菌」等の集積培養に成功し、同位体比質量分析計を用いた採水中の亜硝酸、硝酸およびアンモニウムイオン分析を行った。その結果、アナモックス反応のうちの、亜硝酸酸化反応においては、質量数の大きい安定同位体「窒素15」が先に反応することが明らかとなった。また、亜硝酸還元反応では、保有する酵素の違いが窒素の同位体分別の変化に影響していることが示唆されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 科学技術(PDF) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
タイトル | 北大など、アナモックス反応における窒素・酸素同位体比の変化を測定 |
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日付1 |
刊行日: 2019/06/10 |
要約 | 北海道大学を中心とする研究グループは、「嫌気性アンモニア酸化(アナモックス)反応」に関与する細菌の培養や、同位体比の変化(同位体分別)の測定を試み、地球上の窒素循環プロセスの理解につながる知見を得たと発表した。アナモックス反応に関与する細菌はさまざまな水圏環境に生息しており、水処理技術の一部(排水の窒素除去)にも活用されている。しかし、増殖速度が遅いことから培養が容易ではなく、アナモックス反応時の同位体分別については淡水性細菌の報告例のみしかなかった。同研究グループは、既往研究の成果を踏まえ、膜分離型連続培養リアクターを用いた「海洋性アナモックス細菌」等の集積培養に成功し、同位体比質量分析計を用いた採水中の亜硝酸、硝酸およびアンモニウムイオン分析を行った。その結果、アナモックス反応のうちの、亜硝酸酸化反応においては、質量数の大きい安定同位体「窒素15」が先に反応することが明らかとなった。また、亜硝酸還元反応では、保有する酵素の違いが窒素の同位体分別の変化に影響していることが示唆されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 北海道大学、窒素循環、同位体、アナモックス反応、アナモックス細菌、亜硝酸還元反応 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 103047 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2019/06/11 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=27095 |
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