北海道大学と新潟大学の研究グループは、「寒波」がひとたび生じると、陸域の温度上昇が通年で妨げられ、経年的に強い寒波をもたらすメカニズムを定量的に評価した。近年、中緯度の寒波が増加傾向にあり、北極海の海氷減少が原因のひとつと見られている。同研究グループは、温暖化時の海氷減少を想定した気候変化のシミュレーションを行い、「極端な低温が陸域などに記憶され、大気状態におよぼす影響(メモリ効果)」を定量的に見積もる手法を開発した。ユーラシア大陸全域が寒冷で積雪が多く、雪解けが遅れることで、日射による地面の温度上昇が妨げられ、その状態が夏から秋にかけて持続する。そのため、翌冬の積雪時期が早まり、積雪が日射を反射して地面付近の温度上昇を妨げ、本格的な冬の到来が加速して、さらなる「寒波」が生じやすい気候状態を創出するという。メモリ効果によって、後年の寒波は海氷減少によって生じた寒波の約2倍になる可能性があるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 研究発表 【オンライン情報源2】 新潟大学 研究成果 【オンライン情報源3】 北極域研究推進プロジェクト 新着情報(PDF) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML,PDF 【版】不明 |
タイトル | 北大と新潟大、「寒波」がより強い寒波をもたらす気候メカニズムを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2019/11/11 |
要約 | 北海道大学と新潟大学の研究グループは、「寒波」がひとたび生じると、陸域の温度上昇が通年で妨げられ、経年的に強い寒波をもたらすメカニズムを定量的に評価した。近年、中緯度の寒波が増加傾向にあり、北極海の海氷減少が原因のひとつと見られている。同研究グループは、温暖化時の海氷減少を想定した気候変化のシミュレーションを行い、「極端な低温が陸域などに記憶され、大気状態におよぼす影響(メモリ効果)」を定量的に見積もる手法を開発した。ユーラシア大陸全域が寒冷で積雪が多く、雪解けが遅れることで、日射による地面の温度上昇が妨げられ、その状態が夏から秋にかけて持続する。そのため、翌冬の積雪時期が早まり、積雪が日射を反射して地面付近の温度上昇を妨げ、本格的な冬の到来が加速して、さらなる「寒波」が生じやすい気候状態を創出するという。メモリ効果によって、後年の寒波は海氷減少によって生じた寒波の約2倍になる可能性があるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】新潟大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】新潟大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】北極域研究推進プロジェクト 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北極域研究推進プロジェクト 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | メモリ効果、北極海、シミュレーション、北海道大学、海氷、温暖化、ユーラシア大陸、新潟大学、寒波、中緯度 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 104493 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2019/11/15 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=28198 |
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