北海道大学とタスマニア大学の研究グループは、オホーツク海の流氷は栄養物質を運び、豊かな生態系を支えていることを実験的に検証した。北海道大学低温科学研究所は、海氷から溶出した微量金属の動態に関する研究の一環として、環オホーツク海における栄養塩の濃度変化や、海氷の融解過程における植物プランクトンの大増殖(春季ブルーム)と「鉄分」の関与解明に係る観測研究の成果を報告している(Nishioka, J. et al., 2013)。今回、植物プランクトンに利用されている「鉄分」に関する理解を深化させるために、同研究グループは、「クリーン」な環境下で低濃度の鉄分をろ過する手法を考案した。オホーツク海で採取した流氷の「鉄分」粒子や、植物プランクトン増殖の変化などをモニタリングした結果、1)流氷には0.2 μm以上の粒子状の「鉄分」が99%以上(全鉄分ベース)存在しており、2)それらは海洋に起源を持つ生物由来の粒子で、3)コロイド状になったり、溶存鉄になりづらく、4)少なくとも9日間以上、植物プランクトンの増殖に寄与していることが示されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 新着情報 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北大など、流氷の生み出す生物生産性を「鉄分」の大きさごとに評価 |
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日付1 |
刊行日: 2020/04/02 |
要約 | 北海道大学とタスマニア大学の研究グループは、オホーツク海の流氷は栄養物質を運び、豊かな生態系を支えていることを実験的に検証した。北海道大学低温科学研究所は、海氷から溶出した微量金属の動態に関する研究の一環として、環オホーツク海における栄養塩の濃度変化や、海氷の融解過程における植物プランクトンの大増殖(春季ブルーム)と「鉄分」の関与解明に係る観測研究の成果を報告している(Nishioka, J. et al., 2013)。今回、植物プランクトンに利用されている「鉄分」に関する理解を深化させるために、同研究グループは、「クリーン」な環境下で低濃度の鉄分をろ過する手法を考案した。オホーツク海で採取した流氷の「鉄分」粒子や、植物プランクトン増殖の変化などをモニタリングした結果、1)流氷には0.2 μm以上の粒子状の「鉄分」が99%以上(全鉄分ベース)存在しており、2)それらは海洋に起源を持つ生物由来の粒子で、3)コロイド状になったり、溶存鉄になりづらく、4)少なくとも9日間以上、植物プランクトンの増殖に寄与していることが示されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】タスマニア大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】タスマニア大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 溶存鉄、生態系、栄養塩、海氷、微量金属、植物プランクトン、オホーツク海、鉄分、粒子状、コロイド状 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 105805 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/04/07 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29226 |
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