アメリカの地球科学者らは、約5600万年前の炭素放出による温暖化は現在の人為的温暖化と同程度に急激だったことを示す研究成果を発表した。研究チームは、ワイオミング州ビッグホーン盆地の掘削孔から採取した堆積物コア試料を分析し、暁新世・始新世境界の温暖化極大期(PETM)初期に2度の炭素放出のパルスが発生していたことを見出した。各パルスの継続期間は従来考えられていたよりも短い約1500年で、大気中の炭素量は最初のパルスの後は数千年以内に通常のレベルに戻ったが、2度目のパルスの後は元に戻るまでに20万年近くかかったという。5550万~5530万年前の炭素放出量は平均0.9ペタグラム/年以上であり、短期的には20世紀以降の平均約3ペタグラム/年の人為起源の炭素放出との類似性が見られるという。研究チームは、PETM開始時には既に現在より著しく高温で氷帽(山頂を覆う氷雪)がなかった等の違いはあるものの、PETMは現在の人為的温暖化が気候、環境、生態系へ及ぼす影響について多くの示唆を与えるとしている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 約5600万年前の炭素放出による温暖化は現在の人為的温暖化に類似、アメリカの地球科学者らが報告 |
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日付1 |
刊行日: 2014/12/15 |
要約 | アメリカの地球科学者らは、約5600万年前の炭素放出による温暖化は現在の人為的温暖化と同程度に急激だったことを示す研究成果を発表した。研究チームは、ワイオミング州ビッグホーン盆地の掘削孔から採取した堆積物コア試料を分析し、暁新世・始新世境界の温暖化極大期(PETM)初期に2度の炭素放出のパルスが発生していたことを見出した。各パルスの継続期間は従来考えられていたよりも短い約1500年で、大気中の炭素量は最初のパルスの後は数千年以内に通常のレベルに戻ったが、2度目のパルスの後は元に戻るまでに20万年近くかかったという。5550万~5530万年前の炭素放出量は平均0.9ペタグラム/年以上であり、短期的には20世紀以降の平均約3ペタグラム/年の人為起源の炭素放出との類似性が見られるという。研究チームは、PETM開始時には既に現在より著しく高温で氷帽(山頂を覆う氷雪)がなかった等の違いはあるものの、PETMは現在の人為的温暖化が気候、環境、生態系へ及ぼす影響について多くの示唆を与えるとしている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】アメリカ国立科学財団(NSF) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】アメリカ国立科学財団(NSF) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | 北米:アメリカ |
キーワード | 地球温暖化、アメリカ国立科学財団、NSF、堆積物、炭素、大気中濃度 |
言語1 | 英語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 83061 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2014/12/24 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=15152 |
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