アメリカ海洋大気庁(NOAA)アラスカ水産科学センターは、アラスカのクック湾に生息する絶滅危惧種ベルーガ(シロイルカ)の推定個体数を公表した。調査は、毎年6月に同センターが実施するもので、上空からの目視とビデオ撮影によるカウントを行い、個体数を推定する。今年の個体数は312頭とされ、前年より微増した。しかし、推定個体数は観測地点や調査状況等により変動し、ここ10年は最低で278頭、最大でも366頭と低水準にある。NOAAは、平均で年0.6%の率で減少傾向にあるとしている。今年の調査では、クック湾を北上しトレーディング湾に留まるベルーガの一群が2001年以来初めて観察され、それも12~21頭と1995年以来ノース・フォアランドの南では前例のない規模だったという。クック湾のベルーガは、米国海域に5つあるベルーガ個体群の1つで、2008年に絶滅危惧種に指定され、2011年にはこの生息域が重要生息域に指定された。NOAAは調査支援を継続し、現在回復計画を策定中である。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | NOAA | 絶滅危惧種 | アラスカ水産科学センター | ベルーガ | クック湾 | 重要生息域 |
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