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 現在の地球気温は過去1万1300年間の大半より高く上昇も急激、アメリカの研究チームが報告

発表日:2013.03.07


  アメリカの科学者らは、現在の地球気温は過去1万1300年間のうち70~80%を上回り、上昇も急激だとする報告を発表した。従来の地球気温変動の研究はおおむね過去2000年分に関するもので、対象地域も限定的だったが、今回の研究では世界73か所の氷床や堆積物のコアを調査し、前回氷河期末以後の地球気温の全体像を分析した。その結果、過去1万1300年間のうち20世紀は目立って変則的な時期で、産業革命以後の短期間に、それ以前の1万1000年間とほぼ同じ規模の気温変動があったことが判明したという。気候モデルの計算では、2100年の気温はさらに華氏2.0~11.5度上昇すると予測されているが、これは、過去1万1300年間のいずれの時期にもみられない顕著な温暖化になるという。報告では、過去1万1300年間の地球気温は主に地球と太陽の相対位置に連動した日射量の緩やかな変化に応答して非常にゆっくり変化してきたが、過去100年の地球気温の急上昇は二酸化炭素の著増によってしか説明できないとしている。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード 二酸化炭素 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 気温 | 気候モデル | 氷床 | 堆積物 | 温暖化 | 気温変動
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