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 今後数十年の間に北極圏の樹木被覆面積が50%増加、アメリカの科学者チームが新モデルで予測

発表日:2013.04.08


  アメリカの科学者チームによると、地球温暖化で北極圏では植被面積が大幅に増え、特に樹木被覆面積は今後数十年の間に50%増えるという。北極圏で生育する植物はこの数十年間に増えてきたが、この傾向が今後どのように進むのかを調べるため、科学者チームは2050年代に向けた気候シナリオを用い、一定の気温と降水量の条件下でどのような種類の植物が生育するのかを統計的に予測するモデルを開発した。このモデルにより、将来の気候条件下では北極圏の植生の分布域が拡大し、植生の構成も大きく変化し、樹木被覆面積も上記のように大幅に増えることが判明した。たとえばシベリアなどでは、現在の高木限界よりも数百マイル北で高木が育つことになる。また、温暖化による植被面積の増大は、雪面に比べて吸収される太陽光が増大するため気候に対して正のフィードバックとして働き、これまで予測されていた以上に温暖化を加速するという。この研究は2013年3月31日のネイチャー・クライメート・チェンジ誌に掲載された。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 地球温暖化 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 気温 | 北極圏 | 気候 | 降水量 | 植物 | 植生 | 樹木
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