国際エネルギー機関(IEA)は、開催中の第4回クリーンエネルギー大臣会合(CEM)に提出した報告書のなかで、エネルギーのクリーン化・CO2排出削減は停滞していると報告した。CO2排出量の推移を示すため、IEAはエネルギー部門炭素集約度指数(ESCII)を用いた。これは、単位エネルギーを生み出すためにどれだけの二酸化炭素が排出されたかを示す数値だが、1990年に2.39 tCO2/toe(石油換算トン)であったESCIIは、2010年になっても2.37 tCO2/toeと、ほとんど改善されていないという。ただしIEAは、太陽光・風力発電技術の発展や、新興国における再生可能エネルギーによる発電推進など明るい兆しもみられるとし、補助金廃止や炭素価格の設定など、エネルギーの真のコストを消費者価格に反映させる政策提案も行っている。IEAは、「CEM参加国で世界GDPの4分の3になることから、CEMはクリーンエネルギーへの移行を前進させる力があり、今こそその力を行使する時」だとしている。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2 | 国際エネルギー機関 | IEA | クリーンエネルギー | 排出量 | 炭素 | 指数 | CEM | ESCII |
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