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 世界資源研究所、所内使用の紙製品の由来を繊維分析で調査

発表日:2013.05.17


  世界資源研究所(WRI)は、所の業務による環境影響を最小限に抑制するために、所内で使用する紙製品の繊維分析を行って産地や由来を調査した。繊維分析とは、紙の試料を検査用の化学薬品で試験し、含有する木材繊維の種類や加工方法、再生原料使用状況等を調べるもの。WRIのワシントン、北京、ムンバイの3事務所で使用している事務用品や衛生紙(紙タオル等)などの紙製品64種を特定し、それを、1)原産地等の詳細が不明、2)悪評のある企業の関与、3)違法伐採が多い国の産品、を基準に7製品にまで絞り込み、繊維分析を実施した。その結果、一部で森林管理や製紙工程に関する認証を受けていない製品を使っていたこと、製品の原産地やサプライチェーンをほとんど知らなかったこと、熱帯林破壊に関与した可能性のある製品を購入した例があることが判明した。そのためWRIでは、各地の実情に合わせ、WRIが求める合法的で環境上適正な製品の概要を示した紙製品購入指針を策定するとともに、引き続き問題点の監視や定期的な試料の試験を行うとしている。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 地球環境 自然環境 環境総合
キーワード 世界資源研究所 | WRI | 木材 | 製品 | 繊維 | 指針 | 環境影響 | 紙製品 | 再生原料
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