大陸縁辺部から海洋への鉄供給が地域により異なることをイギリスの研究者らが発見、気候変動の予測に変更も

発表日:2013.07.19

大陸棚周辺の海洋中に溶存する鉄の供給源は、従来の想定に反して地域によって異なるとする研究成果を、イギリスの研究者チームが公表した。海中の植物プランクトンは、光合成で大気中のCO2を取り込んで成長する(CO2固定)。鉄はこれを促進するため、世界の炭素循環に重要な役割を果たす。このため大陸縁辺部の溶存鉄の量は気候予測モデルの重要な要素になっていて、今回の研究成果は将来の気候変動予測の変更につながる可能性がある。大陸縁辺部からの鉄の放出量は、従来は酸素濃度が低く沈降速度が速い限られた海域でしか計測されていなかった。この研究でそれとは対照的な海域を調査した結果、鉄の供給量が従来の計測値よりかなり少ないことが判明したという。また、鉄の同位体組成を計測したところ、海底で岩が溶解するメカニズムには、すでに知られていた微生物プロセスのほかに自然な溶解もあることが判明、このため従来予測の鉄の放出量に疑問が生じたという。研究者らは、今回得られた知見を精緻化して海洋-気候モデルの改良に役立てたいとしている。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境
自然環境
キーワード CO2/気候変動/海洋/イギリス自然環境研究会議/NERC/炭素循環/酸素濃度/大陸棚/鉄/植物プランクトン
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