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 硝酸塩による欧州の水質汚染は改善途上、欧州委員会が硝酸塩指令の実施に関する報告書で発表

発表日:2013.10.18


  欧州委員会は、硝酸塩指令の実施に関する最新の報告書を発表し、同指令の発効から20年を経て、硝酸塩による欧州の水質汚染はやや改善し、持続可能な農業慣行が一段と広がっていることを明らかにした。ただし、家畜し尿や窒素肥料などの農業由来の硝酸塩汚染と富栄養化の問題は改善しておらず、ドイツとマルタの地下水汚染、マルタ、イギリス、ベルギーの表流水汚染、欧州各国の湖のおよそ4割に見られる富栄養化などを引き起こしているという。報告書は、過剰な肥料の投入防止、水保護の必要性についての農家研修などの各国の施策は進展しているとする一方、更なる注意と施策強化を要する課題領域として、新たなエネルギー作物、バイオガス産業、畜産や園芸作物の増大を挙げている。ポトチュニック欧州環境委員は、長期にわたる硝酸塩汚染削減の取組みが実りつつあることを喜ぶとともに、水枠組み指令が求めるとおり2015年までに水質目標を達成するには、まだ多大な作業が必要だとしている。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 水・土壌環境
キーワード し尿 | 持続可能 | 欧州委員会 | 農業 | 肥料 | 富栄養化 | 水質汚染 | 家畜 | 硝酸塩
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