中国環境保護部(MEP)は、環境影響評価(EIA)制度の審査と承認の権限の一部を地方に委譲する公告を発したことを公表した。MEPによると、今回委譲するのは、インフラ関連や環境影響が比較的少ない、合計25種類の建設プロジェクトのEIA審査・承認の権限である。たとえば、分散型ガス発電、都市部の高速軌道交通、民間空港拡張などが対象になる。これらの権限委譲により、地方政府の積極的取組を促し、承認プロセスの短縮、効率化、社会経済発展の促進が図られるという。一方で、MEPは、環境影響が大きい、大規模な建設プロジェクトについては、今後もEIAの審査承認の権限を保持し厳格に管理するとしている。たとえば、石炭火力発電所や鉄鋼などエネルギー多消費産業、生態系への影響や環境リスクが大きい原子力施設や水力発電所などである。この公告に続きMEPは、政府の情報公開を支援する「建設プロジェクトのEIAのための政府情報公開ガイド」と、違法な建設を減らすための「EIAの監督と管理の効果的強化に関する通知」も発した。
情報源 | 中国環境保護部(MEP) プレスリリース |
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国・地域 | 中国 |
機関 | 中国環境保護部(MEP) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 交通 | 環境影響評価 | インフラ | ガス発電 | 空港 | 中国環境保護部 | MEP | EIA |
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