海外ニュース


 欧州委員会共同研究センター、バルト海の調査航海を終了

発表日:2008.08.26


  欧州委員会共同研究センター(JRC)環境・持続可能性研究所(IES)の研究者らが、バルト海での8月の海洋学調査を終え、無事に帰還した。この航海調査活動は、フィンランド海洋研究所の継続的な協力により、1996年以来、JRCが参加しているもので、今回は、ボスニアの湾や入り江などバルト海北部で光学的計測を実施した。衛星リモートセンシングを通じた、バルト海の海洋環境のモニタリング手法の開発・評価に役立つという。計測から得た多くの情報は、同海域を観察するための衛星装置の開発・調節に活用され、バルト海の環境を全体的に見る視点を提供する。また、時系列的な変化の効果的なモニタリングを可能にする。さらに、こうした情報は、この地域で繁殖しているシアノバクテリアや、ヒトや生態系へのその影響について、モニタリングや予測に向けたステップとなると期待される。なお、2008年の航海調査は、河川の流量が多いなど、特異なコンディションにより、計測が何度も中断されたという。

情報源 欧州委員会共同研究センター(JRC) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会共同研究センター(JRC)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード 衛星 | JRC | 欧州委員会共同研究センター | バルト海 | 海洋学 | 海洋環境
関連ニュース

関連する環境技術