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 ドイツ連邦環境省、国内初となる都市・産業地域の自然保護プロジェクトをザールラント州で開始

発表日:2014.02.10


  ドイツ連邦環境省は、国内で初の都市・工業地における自然保護プロジェクト「北部産業文化の景観」に、2024年まで960万ユーロを拠出する。中部ザールラント州には、人口密度が高く、土地は細かく分断され交通網で遮断された典型的な炭鉱跡地の景観が残る。モザイクのように点在する独特の生息地には固有種もみられ、地域全体でレッドリストに収載される100種近くの種が生息している。こうした特徴が、炭坑や重工業の衰退に伴い大きく変化する中、本プロジェクトはその景観の特別な価値を保護し発展させることを目指すという。プロジェクト第1期(2009~2012年)で包括的な保護・発展計画が策定されており、新しく始まる第2期でこれを実行に移す。具体的には、スラッジ貯留池周辺の広大な牧草地の開発、ザールラント特有の果樹園の再活性化、針葉樹林の広葉樹林への植え替え、川の再自然化などが予定されている。また、地域のツアーができるよう、自然・景観ガイドの育成も行うという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMUB)
分野 自然環境
キーワード 都市 | ドイツ連邦環境省 | 固有種 | 自然保護 | 生息地 | 景観 | レッドリスト | 牧草地 | BMUB | 工業地
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