アメリカ環境保護庁(EPA)などの連邦機関は、数年間に及ぶ「生物事故対応作業の試験と評価」(BOTE)プロジェクトで実施した生物汚染除去技術の試験・評価の結果を公表した。BOTEでは、最適な除染方法を実用化するために必要な、現実に近い条件下での除染手法の試験をするとともに、各手法の関連コストや廃棄物処理の管理費用も検証した。研究では、一般的な家庭やオフィスを模し、絨緞、繊維製品、木製品などのさまざまな資材が置かれた試験施設内に、炭疽菌の代用となる無害なバチルス菌を放出。その施設を使って3種類の除染技術を試験した。その結果、各除染方法の有効性は湿度や室温といった条件によって変わることが分かったという。この研究の過程で得られた情報は、すでに2013年のリシン事件後の除染などに活用されたほか、将来の生物学的重大事故の際の有効な除染指針として、また生物汚染対応策の改善に向けて、州や自治体、現地コーディネーター、廃棄物管理者らによる活用が見込まれている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 環境総合 |
キーワード | アメリカ環境保護庁 | EPA | 技術 | 除去 | 廃棄物管理 | 除染 | 生物汚染 |
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