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 欧州環境局、海洋生態系を守るには経済活動の管理強化が必要とする報告書を公表

発表日:2014.02.21


  欧州環境局(EEA)は、ヨーロッパの海洋生態系の健康状態に関する報告書を公表した。これによると、バルト海や黒海では、富栄養化によるデッドゾーン(貧酸素水域)が拡大し、北海では、トロール漁業による海底破壊が深刻化するなど、欧州の海洋生態系の健康状態は悪化している。輸送、漁業、海洋エネルギー、観光などヨーロッパの産業が海洋生態系に与える悪影響は年々増加しており、今後もこの傾向は続くと見込まれる。これらの累積的効果が持続可能な限界を超えた場合、海洋生態系に回復不可能なダメージを与える可能性があるという。このためEEAは、まずは、取組の進展を地域全体で監視できるよう、一貫性のある方法で海洋戦略枠組み指令(MSFD)を実施する必要があるとしている。さらに長期的には、持続可能な生活・生産・消費形態への移行が必要となるため、経済活動の管理を強化するとともに、人々の価値観を変えていくことも重要であるとしている。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 自然環境
キーワード EEA | 経済 | 富栄養化 | 海洋生態系 | ヨーロッパ | 欧州環境局 | 貧酸素 | 海洋戦略枠組み指令
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