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 欧州環境局、2013年夏の地表オゾン汚染は有害レベルと発表

発表日:2014.03.13


  欧州環境局(EEA)は、2013年夏(4月~9月)の地表オゾン濃度に関する報告書を発表した。地表オゾンは大気中の汚染物質間の化学反応で暖かい季節に生成されるため、特に夏は深刻な健康被害(呼吸器疾患や心血管障害など)や農作物等への被害が懸念されている。報告書によると、2013年夏、特に7月~8月初旬のオゾン濃度は基準をはるかに超えた。中でも問題なのは地中海沿岸とアルプス地域で、人口の5分の2までが基準値を超す濃度に曝露した国もあるという。健康を守るための長期目標(1日8時間平均で最大120μg/m3)を超えたのは観測地点の83%、「情報閾値」(1時間180μg/m3)を超えたのは観測地点の26%、「警戒閾値」(1時間240μg/m3)の超過回数は27回であった。いずれも数値は減少傾向にあるものの、最近の研究はごく低濃度でも地表オゾン汚染は有害であることを示している。別の研究によると、2012年、EUより厳しい世界保健機構の基準値では、域内の都市住民のほとんどが基準を超える濃度に曝露したという。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 健康・化学物質 大気環境
キーワード オゾン | EEA | 汚染物質 | 観測 | 健康被害 | 欧州環境局 | 地表
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