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 欧州委員会、重要原材料リスト2014年版を公表

発表日:2014.05.26


  欧州委員会は、欧州の環境技術やITの発展に不可欠だが供給リスクのある「重要原材料」リストの2014年版を公表した。これは、2008年に策定されたEUの原材料イニシアティブの一環として、2011年に公表されたリストを見直したもので、新たにホウ酸塩、クロム、コークス用石炭など6種を加え20種が重要原材料と判断された。原材料は環境技術やITの発展の基盤であり、特に自動車や再生可能エネルギーなど欧州の主要経済部門の原材料への依存度は高い。その中でも、世界の生産が少数の国に集中しており特に供給リスクが高いものは、「重要原材料」とされる。供給の持続性とリサイクル率の低さもこのリスクを悪化させる。欧州委員会は、本リストを策定することで、欧州における重要原材料の生産を奨励し、新たな採掘とリサイクル活動、研究開発を促すとしている。またこれと並んで、原材料外交や貿易政策の強化、EU域内における持続可能な供給の促進、資源効率化の向上など幅広い取り組みを通じて原材料政策を実施し、産業競争力の強化を図っている。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 地球環境 ごみ・リサイクル 環境総合
キーワード 石炭 | リサイクル | 環境技術 | 欧州委員会 | クロム | 供給リスク | 原材料 | ホウ酸塩
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