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 欧州委員会、生物多様性の減少を食い止めるための「ノー・ネット・ロス」の取組について意見公募を開始

発表日:2014.06.06


  欧州委員会は、生物多様性の減少を食い止めるための、EUレベルでの将来の「ノー・ネット・ロス」の取組みについて、ネット上での意見公募を開始した。ノー・ネット・ロスとは、人間活動に起因する生物多様性の減少について、損失を埋め合わせるだけの代償措置を設けることで正味の損失をなくすことである。それには、1)生物多様性への負の影響の回避、2)回避できない場合、損失の抑制とその影響の修復、3)残った負の影響の相殺または補償、という優先順位に沿って、すべての開発計画を実施する必要があるという。EUとその加盟国は、生物多様性保護のためにさまざまな法的手段や政策を講じているが、欧州の動物種のうち約25%が絶滅の危機にあり、生態系の大半は劣化している。フランスやドイツなど一部の加盟国はすでにノー・ネット・ロス原則を法制化しており、今回の意見公募では、将来のEUレベルでの取組みのため、関心を持つ市民、公的機関、企業、NGO等から、政策の策定方法、影響の回避・抑制・補償を確保する方法などに関する意見を募集する。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 生態系 | 欧州委員会 | 自然保護 | 開発 | 環境影響
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