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 2000年以降、世界の1億ヘクタール以上の手付かずの森林が劣化、世界資源研究所などのマッピングチームが分析

発表日:2014.09.04


  世界資源研究所(WRI)などのマッピングチームは、2000年から2013年に、世界の1億400万ヘクタール以上の手付かずの森林が劣化したことを示す分析結果と地図を公表した。この面積はドイツの約3倍に相当し、劣化が8.1%進行したことになる。チームは衛星技術を利用して、手付かずの森林(生物多様性を維持するのに十分な面積があり、伐採、道路建設、採鉱、石油・ガス開発などによる断片化が見られない森林)の位置と範囲を割り出した。最も劣化が見られたのは、カナダ、ロシア、アラスカの北方林(47%)と、アマゾン盆地(25%)やコンゴ盆地(9%)などの熱帯林だった。手付かずの森林の65%は、カナダ、ロシア、ブラジルの3カ国にあり、劣化の半分以上も同3カ国で起きている。劣化の主要因は、伐採や道路建設などの人間活動による森林の断片化だという。チームは、この分析結果は劣化の深刻さを伝え、保全活動を促進するものであるのと同時に、森林開発の際に避けるべき地域を判断するのにも利用できるとしている。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 森林 | 森林劣化 | 世界資源研究所 | WRI | 地図 | 保全活動
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