北極の環境は気温・海水温の上昇で引き続き変化、アメリカ海洋大気庁等が報告

発表日:2014.12.17

アメリカ海洋大気庁等は、北極圏の現状をまとめた年次報告書「北極報告カード」の2014年版を公表し、北極の環境が気温や海水温の上昇で引き続き変化していることを明らかにした。報告書によると、北極の気温は、その他地域の2倍以上の速さで上昇する状況が続いており、2014年はアラスカで1月平均を10℃上回る異常高温を記録したという。同年春の積雪面積は、北極全体で1981~2010年の平均を下回り、4月にユーラシア大陸で最小を記録。海氷面積は、9月に1979年の観測開始以降6番目の小ささとなった。海面温度は、夏の海氷後退で北極海のすべての海域で上昇し、特にチュクチ海でその傾向が顕著だという。グリーンランド氷床は、夏期に約40%で融解が発生、8月に氷床表面の反射率(アルベド)が2000年の観測開始以降最低となった。北極海の生物生産性や陸域の植生も増加しているという。また今回の報告書に掲載されたホッキョクグマに関する特別論文によると、ハドソン湾西部の個体数減少は、海氷の張る期間が短くなったことが原因だという。

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