イギリス、花粉媒介生物など野生生物が移動できる「緑の回廊」として道路・線路脇の整備を開始

発表日:2014.12.23

イギリスのナチュラル・イングランド(自然環境に関する政府諮問機関)は、高速道路庁やネットワーク・レイル社等と共に、野生生物の移動が可能な「緑の回廊」として道路・線路脇の植生地を整備する実験プロジェクトを開始した。同国の鉄道網に沿って3万2000キロに及ぶ緑地があり、高速道路庁は3万ヘクタールもの土地を所有している。同プロジェクトは、2011年の「自然環境白書」で約束された大規模な生態系ネットワーク構築を目指す取組の一環であり、気候変動の影響(洪水や吹雪の増加等)に対する輸送インフラの適応力強化にも役立てるという。具体的には輸送網に沿って、植物や花粉媒介生物(ミツバチ等)の成長促進に適した草地や雑木林の整備、野生生物の生息や移動を促す多様な生息地の形成、CO2固定・水質や排水の改善・輸送網の冠水防止等に有効な湿地や沼の形成、等を行う。今回の実験は、生物種豊かな湿地を有するイングランド北西部のモーカム湾と北東部に広がるハンバーヘッド平原の2地域を対象に3年間行われ、成功すれば国内全土で展開するという。

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