欧州委員会、欧州の水指令の実施に進展はあったがまだ道半ばと発表

発表日:2015.03.09

欧州委員会は、欧州水枠組み指令・洪水指令の加盟各国の実施状況を取りまとめた政策文書と、背景情報となる報告書をまとめて公表した。政策文書によると、指令のもと、欧州の水の質・量とも問題は改善されつつあり、洪水リスクのマップ化やリスク対策も進み、水産業も成長しているという。しかし長年の水質劣化と管理の不足により、指令の目的である「生態学的に良好な状態」に達しない河川や湖沼は、2015年もまだ全体の半分近くあるとみられる。特に問題となっているのは、地中海と黒海沿岸の灌漑のための過剰な取水、農業による窒素・リン汚染、水力発電や洪水対策の計画不備による河川の水流の変化等である。化学物質のモニタリングが行われていない水域も多く、全体の40%以上で実情がわかっていないという。今回の報告では対策案も勧告されており、水の価格付けの改善、取水制限、農業による汚染への対策などが示された。また、改善に向けて多額の投資が必要となる一方で、加盟国は利用可能なEU資金を充分活用していないことも明らかになった。

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