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 CCAC、ブラックカーボン削減への資金戦略を提案

発表日:2015.05.20


  「短寿命気候汚染物質(SLCP)削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ(CCAC)」は、ブラックカーボンなどSLCPの排出削減に向けた対策と資金戦略に関する報告書を公表した。ディーゼルエンジンや家庭用調理コンロなどから排出されるブラックカーボンは、微粒子状物質(PM2.5)の構成物質で、気候変動の要因となるだけでなく、早死や循環器系疾患などの健康被害ももたらしている。SLCPの削減は技術的には可能であるにもかかわらず、資金不足のため対策が進んでいない部門が多い。報告書では、ディーゼルエンジンと家庭用調理コンロ以外にブラックカーボンの排出が多い4部門(煉瓦焼成炉、ケロシンランタン、農業残渣の焼却、石油・ガス生産でのフレアリング)を特定し、無利子の融資や補助金を提供する金融機関の設立のほか、プロジェクトが排出削減や気候および健康面での利益の達成につながるかどうかを投資家等が評価できるよう、ブラックカーボン排出性能基準の策定に対し資金を提供するよう提言している。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 大気環境
キーワード 国連環境計画 | UNEP | 気候 | 排出削減 | 資金 | 大気浄化 | ブラックカーボン | SLCP | CCAC | 短寿命気候汚染物質
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