中央アジアで絶滅危惧種のサイガ・アンテロープが大量死、国連環境計画が発表

発表日:2015.05.28

国連環境計画(UNEP)は、中央アジアのカザフスタンを中心に、地球上の個体数の3分の1以上を占める12万頭以上のサイガ・アンテロープが短期間に大量死したと発表した。生息数が5万頭を切る絶滅の危機から、この10年でようやく回復させてきた保全策に大打撃となった。大量死は4つの繁殖集団にて5月中旬以降発生した。カザフスタン政府の緊急要請を受けた「移動性野生動物種の保全に関する条約(CMS)」事務局がイギリス王立獣医科大学等の専門家チームを派遣したのに加え、「サイガ・アンテロープの保護、回復、持続的な利用に関する覚書(MOU)」の協力団体も資金、技術および後方支援を実施。初期の分析によりパスツレラとクロストリジウムの2種の菌による日和見感染症が確認されたが、その要因は不明であり、降雨量や植生等、環境要因も引き金となった可能性があるという。調査チームによると、現在は死亡数も減少し終息に向かっているが、今後の対策のため、要因の解明と個体数の回復策の検討が急務であるとしている。

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