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 ドイツ連邦環境省、農業における生物多様性保全を推進するため共同プロジェクト立上げへ

発表日:2015.06.05


  ドイツ連邦環境省(BMUB)は、農業と自然保護の両立を目指し、ドイツ農業者連盟と共同で新たなプロジェクトを立ち上げると発表した。同連盟は国内30万人の農家を代表する組織であり、農地における国家生物多様性戦略目標の実現において重要なパートナーである。プロジェクトは、ラインラント、モーゼル流域、ミュンスターラントの3つのモデル地域で、それぞれ「集中利用農地における受粉昆虫の保護」「急斜面のワイン用ブドウ園における生物多様性保全」「生物多様性に配慮したエネルギー作物の栽培」を実施し、これに今後6年間で総額170万ユーロを投入する。プロジェクトの特徴は従来型農業を対象としている点にあるという。ヘンドリクス環境大臣は、「国内面積の54%は農地で、従来型農法はその95%を占める。従来型農法が国内の自然環境に及ぼす影響は多大であり、早急に改善する必要がある」としている。各プロジェクトでは、類似した地域へ展開可能かどうかを検討・試行し、保全策の経済的利益を分析するほか、生態系サービスにも注目し明らかにするという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMUB)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | エネルギー | ドイツ連邦環境省 | 農業 | 自然保護 | 農法 | BMUB | 受粉昆虫
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