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 アメリカ環境保護庁、ハイドロフルオロカーボンの排出規制を最終決定

発表日:2015.07.02


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、気候変動の要因となるハイドロフルオロカーボン(HFC)の排出削減へ向けた規制を最終的に決定すると公表した。アメリカでは、HFC排出量が2020年までに約2倍、2030年までに約3倍に膨れ上がると予測されているが、EPAは、この規制がより安全で気候への影響の少ない代替物質への切り替えを促進し、2025年の温室効果ガス排出(CO2換算)を5400万~6400万トン削減すると見込んでいる。これは、電気使用による年間CO2排出量で580万世帯分以上に相当するという。具体的には、噴霧剤や発泡剤、自動車用エアコン、小売店用食品冷蔵庫、自動販売機に使用されるHFCおよびその混合物が規制対象となる。規制の提案と最終決定のため、EPAは企業や環境団体などからの情報や、意見公募によって寄せられた7000以上の意見を検討した。EPAは、これらの意見を踏まえ、代替物質への移行を円滑にするため製造業者に時間や柔軟性を与えるなど多くの変更を行ったという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | アメリカ環境保護庁 | EPA | HFC | ハイドロフルオロカーボン | 排出規制 | 代替物質
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