ドイツ連邦環境庁(UBA)は、森林の土壌に長期間残留する有害物質を表示する双方向性のオンライン地図を公表した。森林はドイツの国土の約30%を占めており、酸素の生産や水の浄化など様々な機能を果たしているが、その土壌には有害物質も長期間蓄積する。このため、森林土壌は環境負荷を示す有益な指標になるという。多環芳香族炭化水素は炭や褐炭の採掘、工場や家庭から何十年にも渡って放出されてきた。PCBはドイツでは30年以上前に禁止され、殺虫剤DDTは1985年までブランデンブルクの松林でキクイムシ対策として撒かれていたがその後禁止された。しかしいずれも、現在の森林土壌中に確認されるという。特に古くからの工場地帯であるザールラントやルール地帯等には、はるか以前から禁止されている物質が高濃度で残っている。ほとんどは連邦土壌保護法の予防的基準値を下回り、国民への直接的な危険性を示すものではないが、土壌には一度環境中に放出された有害物質が蓄積され、それが長い年月をかけ徐々に放出され拡散していくことから、すべて解決したとはいえないという。
情報源 | ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境庁(UBA) |
分野 | 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 土壌汚染 | 森林 | PCB | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 土壌 | 有害物質 | 地図 | 多環芳香族炭化水素 | DDT |
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