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 イギリス、極端な気象に強い果物を特定する研究に190万ポンドを拠出

発表日:2015.07.22


  イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、ケント州にあるDefra付属の果樹収集・保存機関(NFC)で行っている、極端な気象に強い果物を特定する研究に190万ポンドを拠出すると発表した。この研究は、干ばつに強いリンゴや、降水量が多くても育つサクランボ、プラムなど、気象の変化に強い作物の特定を進めるもので、同国の農業の未来を守り、どのような気象でも一年を通して高品質の国産果物を生産できるようにすることを目指す。NFCの農場が所有する果樹は3500種を超え、これらを用いた画期的な研究は果物の種類にも革命を起こしているという。イギリスは2015年、アンズの収穫高が前年の6倍となるなど果物の当たり年となった。2013年のリンゴの輸出高は1630万ポンドで2010年の倍に上り、果物市場の一層の拡大により雇用を創出し景気を後押しする可能性も大きい。NFCの科学キュレーターは、「果物のレジリエンスを高めて、気象パターンが変化して作物に影響が及んでも果物が生産できるようにする研究に携われることを誇りに思う」と述べている。

情報源 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)
分野 環境総合
キーワード 干ばつ | 農業 | 降水量 | Defra | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 作物 | 極端気象 | 果物
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