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 砂漠での汚水再利用農法は有望、エジプトの実験プロジェクトが成果を報告

発表日:2015.08.13


  エジプトの砂漠地帯の実験農場で行われた、処理済みの汚水を農業に再利用するプロジェクトの技術者らが、この農法で栽培した作物は安全な食料で採算性もあるとする結論をまとめて発表した。このプロジェクトは、水需要増大への対策として、政府間メカニズムである「陸上活動からの海洋環境の保護に関する世界行動計画(GPA)」のイニシアティブ等の支援により実施された。豆類やイチジク、ザクロなど様々な作物の実験を行い、2013年の開始以来、汚水再利用農法に適した作物と土壌を特定し、環境・社会・経済面の影響を分析してきた。プロジェクトの調査によると、同農法に適した作物の中には、現在の総消費量が国内生産量を大幅に上回るものがあること、国内で数千トンもの農作物が不足しており、生産すれば持続的に販売できることがわかったという。農業への汚水の再利用には、天然水源の保護、栄養分の無い粗悪な土壌の活用などのメリットもある。報告書は、灌漑する地域に近接した小型の処理施設の設置を推奨するほか、土壌・作物・灌漑システムの種類等についても提言を行っている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 ごみ・リサイクル 水・土壌環境 環境総合
キーワード 国連環境計画 | UNEP | 土壌 | 農業 | 砂漠 | 再利用 | 作物 | 汚水 | エジプト
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