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 アメリカの科学者ら、硫黄廃棄物をプラスチックに変換する方法を開発

発表日:2015.08.17


  アメリカ国立科学財団(NSF)の助成を受けたアメリカの科学者らは、石油精製や天然ガス生産から生じる硫黄廃棄物をプラスチックに変換する方法を開発した。アメリカでは、年間約7000万トンの硫黄副産物が発生しており、そのほとんどは石油精製や天然ガス生産に由来しているという。大部分は硫酸や肥料の材料として利用されるが、数百万トンは廃棄物になっている。科学者らは、今回開発した硫黄に基づくプラスチックを用いて、既に玩具やレンズ、レコードなどの製造に成功しており、さらに、この技術を軽量かつ安価な電気自動車用バッテリに応用することを試みているという。また、硫黄は屈折率や中赤外線透過性が高いことから、暗視装置、温度監視センサー、医療画像ハードウェアなど、光学応用の可能性もあるという。この研究は、「持続可能な化学、工学、材料(SusChEM):元素硫黄逆硫化を用いた電気活性ポリマー」というプログラム名でNSFから助成を受けている。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード アメリカ国立科学財団 | NSF | プラスチック | 廃棄物 | 硫黄
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