欧州環境庁、森林の保水機能が洪水や干ばつの緩和に寄与すると報告

発表日:2015.09.24

欧州環境庁(EEA)は、欧州の森林とその保水機能を分析した報告書を公表した。森林の保水機能は、過剰な雨水をいったん吸収して河川の氾濫を防ぐと共に、乾期には水を供給することで干ばつを軽減する。森林の保水量は、森林被覆面積、植物の生長期間の長さ、樹種構成、立木密度、林齢や植被層の数などの特性によって異なる。報告書によると、水域の森林被覆率の増加と共に保水機能は高まる傾向があり、森林被覆率が10%の水域と比べ、森林被覆率が30%以上の水域の総保水量は25%、森林被覆率が70%以上の水域では50%高いという。また、保水量は夏季の方が冬季よりも約25%高く、針葉樹林では広葉樹林や混交林よりも全体として10%保水量が高い。さらに、アルプス・内陸地域では大西洋・地中海地域よりも森林の保水機能が高い傾向があるという。これらの調査結果から、報告書では森林の保水機能は地域の生態学的および水文学的条件を考慮して個別に検討する必要があるとしている。

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