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 持続可能な稲プラットフォーム、環境と社会に有益な稲栽培の基準を発表

発表日:2015.10.27


  国連環境計画(UNEP)と国際稲研究所(IRRI)の下で実施されている「持続可能な稲プラットフォーム(SRP)」は、より持続可能な稲作のための、世界初となる稲の栽培基準を発表した。基準には、生産性、食品安全性、生物多様性等に関する46項目の条件と、持続可能性を計測し進捗状況を監視できる指標が示されている。コメはアジア太平洋地域で主食として食べられるなど世界の食糧安全保障において重要な役割を果たし、途上国の多くの小規模農家の暮らしを支えている。しかし、その栽培過程では世界の淡水の30~40%を消費し、人為起源の温室効果ガス排出の5~10%に寄与するなど環境負荷が大きい。農薬などの非効率的な使用も問題となっている。UNEPは、SRPの新たな基準が小規模農家の生産量を維持しつつ、稲作による環境負荷を軽減し、食品の安全性と品質に対する消費者のニーズを満たすことで、稲作を地域社会にも地球環境にも有益なものにしていくとしている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 環境総合
キーワード 生物多様性 | 温室効果ガス | 持続可能 | 国連環境計画 | UNEP | 安全性 | コメ | 稲作 | 国際稲研究所 | IRRI
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