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 国連、世界の労働人口の75%が水に依存し、水不足は今後の経済成長と雇用を制限と報告

発表日:2016.03.22


  国連(ユネスコ)は、「国連世界水開発報告書」で、「世界の労働人口の75%が水に依存する仕事をしているため、水の不足や水質劣化は今後数十年の経済成長と雇用を制限する」と報告した。水に関連する部門の労働者数は世界中で約15億人に上り、労働に関連する年間200万件の死亡のうち約20%が質の悪い飲料水や不衛生に起因しているという。こうした中、この報告書は水と労働の関係に焦点を当て、水関連の投資が経済成長につながることを示す多数の研究を取り上げている。例えば、アフリカにおける安全な水や衛生的な環境を確保するための小規模なプロジェクトへの投資は、年間284億ドルの収益に結びつき、これはアフリカ全体のGDPの約5%に相当すると見積もられている。アメリカでも同様の投資は雇用を促進しており、水の供給および処理設備への投資100万ドルにつき、10~20人の新規雇用が生まれているという。国連は、生態系の健全性や人間の健康に加え、経済成長を促進するためにも清潔な水を確保する必要があるとしている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 水・土壌環境
キーワード 水処理 | 国連環境計画 | UNEP | 雇用 | 経済成長 | 労働者 | 水不足 | 水供給
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