世界資源研究所(WRI)などは、衛星データの分析から、トラの生息地となる森林の減少は従来懸念されていたほど深刻ではなく、保全に取り組めばトラの絶滅は避けられると報告した。現在、世界のトラ個体数は3500頭未満となっており、2022年までに個体数を倍増させるという国際目標が掲げられている。トラの生存には大規模な生息地が必要だが、十分な生息地や餌となる生物を確保し、密猟を防げば個体数は比較的短期間で増加するという。実際に、生息地保護と密猟対策を改善したことで、ネパールでは61%、インドでは31%、個体数が増加したと報告されている。今回の分析によると、2001年から2014年にかけたトラ生息地の減少は8%未満に留まり、まだ国際目標を達成できるだけの生息地が残っているという。ただし、この分析では密猟や餌となる生物の減少の影響が考慮されておらず、保全へ向けたさらなる取組が必要とされている。生息地減少の98%は、アブラヤシ農園開発が森林伐採を加速しているインドネシアやマレーシアなどで発生した。
情報源 | 世界資源研究所(WRI) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 世界資源研究所(WRI) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 森林 | 世界資源研究所 | WRI | 生息地 | 保護 | 森林伐採 | トラ | 衛星データ | 密猟 |
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