世界気象機関、2016年も深刻さを増している気候変動の各種観測データを報告

発表日:2016.04.22

世界気象機関(WMO)は、パリ協定の署名式を前に、2016年にこれまで観測された気候変動の影響の深刻さを示すデータをまとめ、協定の迅速な署名と実施の必要性を強調した。これによると、世界的に高温記録の更新が長期間続いており、アメリカ海洋大気庁等の予備データでは、2016年1~3月は過去最大の上昇幅で記録を更新した。そのほか、2016年はこれまでに、1)世界の大気中のCO2濃度が403.28ppmに上昇、2)北極の海氷域面積の最大値が2年連続で過去最低に縮小、3)記録的な海面温度により、前年10月からの壊滅的なサンゴ礁白化現象がさらに悪化、等が確認されたという。WMOは、強力なエルニーニョがこうした高温や極端な事象を助長する要因となったが、根本的には長期間の人間活動が引き起こした気候変動であると指摘。さらに、気象関連の災害は少なくとも今世紀後半まで増加し続けると予想されるため適応策が重要であり、特に途上国において最新の災害早期警戒や気候サービスへの投資を増やす必要があると提言している。

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