ボン条約、渡り鳥の密猟を防ぐタスクフォースを起ち上げ

発表日:2016.05.09

ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)は、「世界渡り鳥の日」に合わせ、地中海地域における渡り鳥の違法狩猟、捕獲、取引の撲滅に向けた政府間タスクフォースを起ち上げたと発表した。バードライフ・インターナショナルによると、地中海周辺だけでも、水禽類・鳴禽類・猛禽類の絶滅危惧種を含む年間約2500万羽の鳥類が密猟されているという。この地域では古くから野鳥狩りが習慣的に行われているが、近年、密猟等の違法行為が急増し、すでに気候変動や生息地消失の影響を受けている多くの絶滅危惧種をさらに脅かしている。例えば、北アフリカ沿岸では何百キロにも及ぶ網の仕掛けで年間最大620万羽の渡り鳥が密猟され、鳥もちによって年間最大200万羽のズグロムシクイが死亡しているという。タスクフォースは各国政府と欧州委員会で構成され、国連環境計画や国連薬物犯罪事務所、国際環境条約、法執行・司法機関、狩猟団体等も参加。狩猟習慣の国内・国際法への準拠、及び地元警察の訓練や密猟防止策の推進等を通じた法執行強化を図るという。

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