オーストラリアの連邦科学産業研究機構(CSIRO)と気象庁は、南半球でもCO2濃度が400ppmを超えたと発表した。2016年5月10日にタスマニアの観測地点で、また5月14日に南極大陸で観測されたという。化石燃料燃焼設備の多い北半球のCO2濃度は2014~15年に400ppmを超えており、CO2発生源が少なく吸収源となる海洋の多い南半球でもそれに続いたことになる。一方、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の発表によると、2015年の世界平均CO2濃度は399ppm、また2016年3月は403.94ppm。人間活動が過去25年間で大気中CO2の直接的温室効果を産業革命前より50%高めたとされる。400ppmへの到達は予想より早く、その要因としては化石燃料からのCO2排出増加やエルニーニョの影響が考えられるという。世界気象機関(WMO)のペッテリ・ターラス事務局長は、CO2濃度上昇の長期的な主因は人間活動であるとし、この事態を警鐘として、各国政府がCO2排出削減行動の緊急性を認識するよう訴えた。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 世界気象機関 | WMO | 海洋 | 吸収源 | CSIRO | 南半球 | 大気中濃度 | オーストラリア連邦科学産業研究機構 |
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