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 国際エネルギー機関、次世代風力・太陽光エネルギーを進めるための課題と方策を提示

発表日:2016.06.02


  国際エネルギー機関(IEA)は、風力および太陽光による発電が急増し、技術的成熟と価格低下で新たな段階に入っていると報告した。しかし、この二つは発電量に変動のある自然エネルギーのため、電力供給と消費のバランスの維持が難しく、電力システム・市場の統合が不可欠となっている。IEAはこの統合のために必要な要素として、1)システム全体としてのメリットを最大化する戦略的配置、2)発電量予測やスケジュール管理などの運用戦略の改善、3)電力貯蔵、需要側管理など、システムの柔軟性を高めるための追加投資、を挙げている。また、次世代風力・太陽光エネルギーが全エネルギー構成に占める割合が高くなれば、その経済的評価には均等化発電原価(LCOE)を用いた従来型のコスト評価だけでは不十分で、燃料費の低減、CO2その他の汚染の排出削減、追加的な配電網への負担などを含めたシステム全体としての価値を考慮するべきだと報告した。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 風力発電 | 太陽光発電 | 自然エネルギー | 国際エネルギー機関 | IEA | 電力供給 | 市場 | 電力システム
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