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 世界資源研究所、パーム油工場の森林破壊リスクを評価するツールを起ち上げ

発表日:2016.06.08


  世界資源研究所(WRI)は、パーム油工場の森林破壊のリスクを示し、パーム油を購入する企業の意思決定に役立てる「PALMリスクツール」を起ち上げた。WRIによると、パーム油の原料となるアブラヤシの実は通常、生育場所から50km以内で加工されるため、パーム油工場近隣の森林や農園を分析すれば森林破壊リスクの判断に有効だという。新ツールは、各工場から50km以内の衛星画像その他の空間データを自動分析し、過去の森林破壊状況と森林への近さを基準に、その工場が周辺の森林に及ぼすリスクを判断。800か所近い世界のパーム油工場についてリスクを高・中・低に分類するほか、企業に自社データのアップロードを促す。森林破壊削減に取り組むユニリーバ社について試験的に分析を実施したところ、サプライチェーン全体から見れば少ないものの、29か所の高リスク工場が見つかったという。森林破壊ゼロを目指す企業は多数あり、WRIは、そうした企業がパーム油の調達先選択に際して森林への影響を考慮し、目標を達成するためにこのツールが役立つとしている。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 地球環境 自然環境 環境総合
キーワード 工場 | 世界資源研究所 | WRI | 森林破壊 | パーム油 | リスク評価 | 衛星画像 | ツール
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