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 ドイツ、貨物輸送における温室効果ガスニュートラルが可能とする報告書を公表

発表日:2016.06.17


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、陸上貨物輸送が依然増加するなか、貨物輸送での排出削減策を分析した報告書を2点公表した。その要点は、鉄道輸送への切替とポスト化石燃料時代のモーターや燃料にある。条件が整えば、2050年までに鉄道輸送量は現在の2倍半以上に増やせるが、輸送部門の温室効果ガス排出量をゼロとするためには、全ての車両に電気モーターを導入し、その電力を再生可能エネルギーによって供給する必要があるという。これが実現できない飛行機や船舶などには、電力を気体燃料や液体燃料に転換する「PtG」「PtL」技術の導入が必要になる。UBAは、ディーゼル貨物自動車やトロリートラックにPtL技術を導入する研究を行い、2050年までにゼロエミッション達成が可能であることを示した。また、資金調達についての研究では、2030年までに鉄道輸送を増やす方法として、トラック通行課金を全道路網と貨物自動車全クラスに拡大することなど「使用者による資金調達」、そして温室効果ガスや騒音に関連する「外部コストを通行課金に含める」ことを挙げている。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | 温室効果ガス | 鉄道輸送 | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 排出削減 | 電力 | 貨物輸送 | 陸上輸送
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