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 アメリカ国立雪氷データセンター、2016年の北極海氷域面積は過去2番目まで縮小と報告

発表日:2016.09.15


  アメリカ国立雪氷データセンター(NSIDC)は、2016年9月10日に北極の海氷域面積が414万km2と、37年間の衛星観測史上2番目まで縮小したとする暫定データを公表した。これは、過去最少記録である2012年9月17日の339万km2に続き、2007年9月18日の415万km2に並ぶ記録となる。北極の海氷は春から夏にかけて縮小し、例年9月に最小値を記録する。2016年は大気温度が低く、8月までは海氷表面の融解はあまり見られなかったが、9月1~10日に1日当たり3万4100km2縮小した。この縮小率は、1981~2010年の平均である1日当たり2万1000km2縮小を上回る。9月初旬の急速な縮小は海洋上層の熱によるものと考えられている。海氷縮小は特にアラスカ北西のチュクチ海で著しく、NSIDCの科学者によると8月に同地域を通過した2つの強力な嵐も影響している可能性があるという。NSIDCは10月初旬に正式なデータと分析の発表を予定している。

情報源 アメリカ国立雪氷データセンター(NSIDC) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立雪氷データセンター(NSIDC)
分野 地球環境
キーワード 北極海 | 海氷 | アラスカ | 融解 | NSIDC | 温度 | アメリカ国立雪氷データセンター | チュクチ海
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