海外ニュース


 フランス環境エネルギー管理庁、建築廃棄物リサイクル促進のための研究結果を発表

発表日:2016.09.29


  フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、建物の改修や解体で発生する仕上げ用建材(建物の構造体以外の部材。ガラス、石膏等)の廃棄物の再利用促進に向けた研究プロジェクト(DÉMOCLÈS)の結果を発表した。建築部門で発生する仕上げ用建材の廃棄物は年間1000万トン、そのうち再利用されるものは35%に満たないという。しかし今回のプロジェクトでは、追加費用なしに最大80%が再利用可能だと実証された。報告によると、廃棄物容器に様々な廃棄物が混在していることが再利用の障害となること、現在の経済活動の範囲内で再利用推進は可能であること、廃棄物管理は施工主をはじめ全関係者にかかわることが判明し、改善のためには各関係者の責任を明確化するほか、各段階での廃棄物管理専門家や既存のツールの活用が重要と指摘された。DÉMOCLÈSは、環境省や経済省、ADEMEなど政府機関、企業、団体の40機関が2014年から実施してきた。過去18か月の間に19の建築現場で施工主や廃棄物管理者等による作業グループがデータを収集・分析した。

情報源 フランス環境エネルギー管理庁(ADEME) プレスリリース フランス環境エネルギー管理庁(ADEME) プロジェクト報告書「DÉMOCLÈS 持続可能な解体の鍵」(PDF)
国・地域 フランス
機関 フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード リサイクル | 建築物 | 廃棄物 | ADEME | フランス環境エネルギー管理庁 | 建材 | 再利用
関連ニュース

関連する環境技術