国際エネルギー機関、水需要と低炭素型エネルギーへの移行の複雑な関係を分析

発表日:2016.11.15

国際エネルギー機関(IEA)は、「世界エネルギー展望(WEO)2016年版」で世界の水供給に使われるエネルギー量について初めて体系的に分析し、水需要と低炭素型エネルギーへの移行との間には複雑で密接な関係があると指摘した。水はエネルギー生産の多くの局面で不可欠である一方、エネルギーは水供給、廃水処理、海水淡水化に必要で、こうした需要の増大により、2040年までに水部門のエネルギー使用量は2倍以上に増えるという。また、世界のエネルギー関連の水消費は2014~2040年の間に60%近く増えるとみられ、大量の水を必要とするバイオ燃料製造、集光型太陽熱発電、炭素回収貯留、原子力発電などの低炭素技術への転換が水需給を悪化させたり、水不足が低炭素社会への移行を制約したりするおそれがある。特に途上国で水問題がますます重要になるとして、報告書は、エネルギー政策と水政策の統合、廃水中のエネルギーの活用、エネルギーと水の効率向上といった、需要の軽減に役立つ既存の政策や技術を広く活用するよう提言した。

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