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 中国、初のCO2観測衛星「TanSat」打ち上げに成功

発表日:2016.12.22


  中国気象局(CMA)は、中国初の地球規模CO2観測衛星である「TanSat」の打ち上げに成功したと報告した。温室効果ガス(GHG)観測用衛星を自国で打ち上げたのは、日本、アメリカに次いで3か国目となる。IPCCの第4次評価報告書によると、重要なGHGであるCO2とメタンの濃度は過去2500万年間で最高水準に達しており、さらに上昇するとみられる。しかし、地球規模でのCO2の継続的な観測と分析の態勢はまだ脆弱で、気候変動研究のための正確な観測の必要性は増大している。「TanSat」は波長分解能や解像度の高いCO2観測装置やエアロゾル計などの観測機器を搭載し、地上のデータ受信・処理システムを通じて世界のCO2分布図にアクセスできる。そのためCMAは、今回の打ち上げ成功により、中国はCO2観測で世界の最前線に立ったとし、今後「TanSat」を使って世界の炭素循環についての研究を深め、気候変動予測の信頼性と安定性を向上させ、気候変動への積極的対応のためのデータを提供するという。

情報源 中国気象局(CMA) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国気象局(CMA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 気候変動 | 温室効果ガス | エアロゾル | 炭素循環 | 中国気象局 | CMA | GHG | 観測衛星
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