欧州委員会は、欧州の環境政策と共通の規則の加盟国による実施を改善するための新たなツールとして、環境実施レビューを採択、公表した。これは、実施が不十分な点について原因を分析し、解決策を探るもので、加盟28か国の長所、機会、弱点をまとめた国別報告書、大気質、廃棄物管理、循環型経済、水質、自然と生物多様性の保護などの領域における共通の傾向の要約報告、各国への勧告が含まれる。レビューでは、各国とも廃棄物の発生予防が引き続き重要であり、自然保護では各地で多くの成功例はあるものの法令の実施はまだ不十分で、将来の生態系の能力に懸念があることなどが指摘された。共通の根本的原因として、行政機関同士の協調不足、能力や知識等の不足があるという。EUの環境法令が完全実施されると、保健費用や環境への直接費用の節減によりEU全体で年間500億ユーロのメリットがあるとされ、欧州委員会は、市民が享受する環境の質が最高水準となるよう加盟各国を支援するとしている。
情報源 | 欧州委員会(EC) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会(EC) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 生態系 | 欧州委員会 | 廃棄物 | 環境政策 | 自然保護 | レビュー | EC | 環境法令 |
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