ドイツ連邦環境庁、移動する化学物質から飲料水を守る必要があると報告

発表日:2017.05.04

ドイツ連邦環境庁(UBA)は、砂や活性炭に吸着せず水循環の中を移動する工業化学物質が飲料水に入りうることを指摘し、現在のREACH規則の基準だけでなく化学物質の移動性も評価する必要があると報告した。REACH規則は、物質の難分解性、生物蓄積性、毒性(PBT)を基準とし、この基準は食物を通じて人体に影響をおよぼす化学物質のみを対象としている。しかし、移動性と難分解性のある物質は、長い距離や時間を経て河川や湖沼、地下水の中を移動する。それらに毒性があれば、その除去にUV照射やオゾン処理による浄化、浸透膜での濾過など、高い技術と費用、エネルギーが必要になる。そのため、そうした物質の使用を制限し、水循環の中へ入る前に予防策を講じることが重要だという。ドイツでは飲料水源の多くは工業化学物質の使用が厳しく規制され保護されているが、すべての地域で同様の管理が行われているわけではない。特に地下水ではなく河川など水面が外に接している場所から取水する場合には、毒性や移動性をもつ物質に対して産業界や水供給事業者は事前の対策をとる必要があるという。

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